お彼岸の中日に 9/23 月
花野あり乙女らつよきうるわしき
花野あり乙女らつよきうるわしき
渋野日向子プロと大坂なおみ選手の笑顔が、
朝刊に並んでいた。
渋野プロはデサントレディース東海クラシックで逆転優勝。
大坂選手は東レ・パンパシフィック・オープンで圧勝。
メジャー大会に優勝して、
たぶん予想外に揉みくちゃにされるなかで、
以降の試合で勝っても負けても自分を保ちながら、
倦まず弛まずやるべきことをやってきたんだろうな。
トップに立つクルシサや重たさとは少し別の、
清々しい空気が二人から流れてきた。
お彼岸の中日に、そんなことを父にご報告。
ここいいなモネの絵にある風のいろ
国立科学博物館に行くつもりが、
つい国立西洋美術館へ引き込まれた。
「松方コレクション展」の入り口を入ると、
目の前にモネの「睡蓮」があった。
ポートランド美術館の「睡蓮」とは、
少し違う雰囲気をたたえている。
でもやっぱり「睡蓮」の前に立つと、
体の奥深くに風が流れるような気持ちになる。
金曜日と土曜日に、
夜9時まで楽しめる美術館が近くにあることに感謝。
柳散り心は遠し夜の喫茶
日中の賑わいの引けたウエストに、
ゆっくりした空気が流れていた。
買い物帰り風のご婦人や、
映画のパンフレットを繰っている初老の女性。
ネクタイを緩めてシュークリームをぱくついている男性。
どなたも思い思いに寛いでいる。
私もミルフィユとコーヒーでひとときの読書。
夜の新橋で、お酒じゃなくてコーヒーとは。
昔の自分がびっくりしている。
秋すだれバルのお客のひそひそと
十五夜を待っていたかのように、
東京は秋の空気に入れ替わった。
出かけて行くのも楽しいし、
家に帰るのも楽しい。
秋の夜長を楽しむ季節。
帰る道に、
雲の合間から満月が笑っていた。
秋の蚊は上野の森に追はれ来て
円山応挙から近代京都画壇へを観に
東京藝術大学大学美術館へ。
上野の森を少し深く入ったあたり、
人混みを抜けて、たくさんの木に囲まれた小径を行く。
台風でぶり返した熱暑が残る森に、
夏の終わりのセミ時雨が降ってくる。
子どもの頃の夏休みが戻ってきたような道沿いに、
「藝大アートプラザ」を見つけた。
企画展(今は「百鬼夜行展」)もショップも魅力的で、
上野に行く楽しみが一つ増えた。
胸さわぎしてケーキ食ふ夜野分
台風に備えて、昨日のうちに買い出しを済ませた。
大雨大風雷停電への心構えと準備もまぁまぁ万端。
きょうは外出ままならぬと、
掃除をしたり机に向かったりケーキを食べたり。
降りそうで降らない空模様に、
うろうろそわそわの日曜日。
日暮れた空から、ついに雨が降ってきた。
首都圏を直撃する模様の台風15号の雨。
降ったら降ったでやっぱり落ち着かない。
原稿の手直しに倦み葡萄食む
NozomuNから、
「快適・カチョー生活 辞典」の原稿の一部が届いた。
初出は2005年。
アイデムの平田未緒さん(現〈人と仕事研究所〉代表)からの依頼で、
当時、そろそろと動き始めたネット読み物の、連載を引き受けたものだ。
NozomuNのいつものスタイルとかなり違う文体に、
関係者数名が色めき立った。
その連載を、今のトーンにまとめ直してお届けできることになりました。
ちょっとだけお休み中です。