初めの一歩 11/30 月

悔ひなきやうそっと踏み出す神の留守
悔ひなきやうそっと踏み出す神の留守
コロナ禍の今年、新しいことを始めるとは思っていなかった。新しいことにチャレンジしない理由は、今でもいくつも思いつく。
でも、あまり深く考える前に事態を進めてしまったのは、うまく出来るかどうかよりも、ホントにやりたいかどうかを大切にしようと思ったからかも。
〈web shop 日々〉の最初の商品がたくさん飛び立っていった。
買ってくれた人に気持ちよい風を運んでくれますように。
考える人の食欲根深汁
いくつになっても、新しく始めることにはドキドキとウウウ(焦燥感のような)と、わ〜(心はずむ思い)がくっついてくるものなんだなと、プツプツと考える。
でもそういうこととは別に、ひたすらにわっしわっしと取り組もうと、アップルパイをわっしわっしといただきながら、さらにプツプツと考えた。
雨やみの町色もどり小鳥来る
久しぶりの雨に、赤く染まっていた桜の葉がほとんど散ってしまった。雨に濡れた落ち葉に覆われた道が、冬に向かって伸びている。
冬枯れの美しさを纏った公園に、サザンカが開いていた。
寄せ鍋や夜気をときどき嗅ぎながら
ポカポカ陽気に半袖で歩いている人もちらほら。小春日和というよりも、春の只中にいる気分。
春一番のような風に吹かれて、ソヨゴの葉っぱがシャラシャラおしゃべりしていた。
短日や子らの歓声早仕舞ひ
小春日和の公園で、きょうも子どもたちが大はしゃぎで転げ回っていた。ちびっ子たちの笑い声を聞いていると、たいていのことは大丈夫に思えてくる。。
子どもたちのはしゃぎ声をBGMにして、野ばらが気持ちよさそうに揺れていた。
寂聴の嵯峨野を閉じる湯冷めかな
きのうきょうと空気が冷たく乾いてきた。セーターに風を通して、冬本番に備える。
いつもの公園の茂みのなかで、椿のつぼみがまもなくの出番にむけて、ぷくりと準備を始めていた。
工作の指令ボンドはオリオンへ
北海道や東北地方から初雪の便りが届き始めた。
近所の公園の紅葉は、まだこれからが本番のようにも思えるけれど、夕方の風に冬の匂いが混ざるようになってきた。
冬の入り口の、引き締まった空気に背中がピンとなった。
山栗の棘を愛しく思ひけり
旬は短い。たいていの物はいつでも食べられる時代だけれど、とうもろこしやスイカやさくらんぼや、旬の一瞬に味わう贅沢もある。
栗も、一年間待った挙句にその旬はあまりに短い。でも、栗のお菓子はまだもう少し大丈夫!
モンブランや栗蒸し羊羹やマロンパフェや。11月は栗のお菓子の食べ納め月。
スターバックスのマロンインマロン
枯れ色の衰へあはれ星条旗
東京は3年ぶりの木枯し1号。夜中に吹いた木枯しの名残りが、昼間の空気にも残っていたのか、きょうは一日中ひんやりした空気に包まれていた。
今ごろのポートランドは紅葉で真っ赤に染まっているのだろうな。
ポートランドのような紅葉にはならないけれど、東京の木々もチャーミングに染まり始めた。
紅の茶の奥は私かの吾亦紅
『ストーンサークルの殺人』を読み始めた。英国ミステリを読んでいると、がぜん紅茶が飲みたくなる。
ジョージ・オーウェルの『一杯のおいしい紅茶』がKindle本になっていることを知り、夕べからこちらも読み始める。さらに紅茶を飲む機会が増えそうだ。
そんな折に、「11月1日は紅茶の日なので大サービス」と、いつも買う紅茶屋さんからメールマガジンが届いた。ほぉ!
読書と紅茶。秋の景色に溶け込む。
お断りがないときは、文と写真はmariyが、句はNozomNの作になります。