東京タワー 3/19 木
良きことを少し抱へて彼岸入り
良きことを少し抱へて彼岸入り
朝からぴっかりの青空。
東京タワーがダイジョウブだよと笑っていた。
あはひとはけだし初音のことならん
きのうの母のメールに、うぐいすの初音を耳にしたとあった。
「今朝は目覚め一番に心躍るうれしいウグイスの初音を耳にしました😊。
恒例の火曜朝なので、アラームで目覚めて今朝は寒い~と感じてマフラーぐるぐる巻きしてからゴミ袋を持って裏門を開けて一歩踏み出したら、前の森からうぐいすのつたない初音が耳に飛び込んできました~🐦」
どれどれと今朝は私も近所を一回り。真っ青な空に桜一輪開いていた。
覚醒の詩を書く少年春の雪
凍えるような寒さのなかで東京は桜の開花宣言。開いた花びらにみぞれが降りしきっていた。
きょうは、震災から9年を経て、ついにJR常磐線が全線で運転再開した大切な日だった。東京では、山手線で30番目の駅「高輪ゲートウェイ駅」が開業。
どのニュースもコロナ騒ぎがなければ、もっと大きく扱われていたことを思うと、当事者や関係者の気持ちははかりしれない。 降りしきるみぞれをモノともせずに花開かせた桜は、せめてものお祝いだったのかも。
世の中は心の写し兼好忌
十年の帰還困難桜ただ
千葉のゴルフ場では、桜がほころび始めていた。まだ数えるほどに咲いているばかりだけれど、世間の騒ぎとは別の世界が開いていた。
地震や天気の変動やウイルスや、手に余る事態が起こっているときでも、草や木や花は季節のたびに芽吹き、実をつけていることを思うと、まだ大丈夫と思えてくる。
感染の巷背にあり春遊
ポカポカ陽気に、近所の公園は子どもたちで大賑わい。ボールを蹴る子どもに野球をする子ども。バドミントンのラケットを片手に走り回っている子ども。その傍らでは、シャボン玉をひたすらつぶして回る三人組。
ただ走り回っている子どもが一番多いかも。もう、子どもたちを見ているだけで笑えてくる。お父さんもお母さんも、それぞれにピクニックシートの上でくつろいでいる。
背中一杯に日が当たってぽっかぽかのベンチで、サンドイッチとコーヒーのピクニック。 コロナ騒ぎで取材が延期になって、おかげでシアワセな午後満喫。
菓子匠の咲かせてのちの桜かな
冷たい雨の一日。春先の不意を突くような寒さは毎年のことながら、ほの暖かさに気持ちも体も緩みはじめていただけに、きょうの寒さはちょっと堪える。
きのうの桜が散っていないといいけれど。
ランナーの孤独の如し早ザクラ
うっすらと暖かい日が続いていて、もくれんがすっかり満開に近いと思っていたら、桜が咲いていた。
1本だけの早咲き。