nozomnの快適・カチョー生活辞典NozomNの 快適・カチョー生活辞典

41 目標

めじるし

 カチョーならば、目標というコトバを、まずはゆっくりと「めじるし」と読むように心掛けたい。しかる後に「もくひょう」と呟くのがよかろう。目標とは目に見える標(しるし)であることを忘れてはならないからだ。

垂直跳び

 子どもたちを集めて垂直跳びをさせる。体育館の壁などに向かって、どれほど上の方に手が届くかを競わせる。まあ大概の子どもは喜び勇んで賑やかに跳びまわる。一週間後、もう一度子どもたちを集めて垂直跳びをさせる。このとき前よりももっと跳んでごらんと目標(もくひょう)を与える。すると前回同様張り切るのは最初のうちだけで、たちまちやる気が失せてくる。前回よりも高く跳べているのか跳べていないのかがわからないからだ。チョークでも与えて目標(めじるし)を残しておかなかったのが敗因であった。

心身総動員法

 これは気分で言っているのではない。目標(めじるし)をつけると垂直跳びの記録が伸びることは、古くから繰り返し実験実証されているのである。目に見える標があることで到達への間合いを知り、精神は気力を漲らせ、筋肉は最大跳躍の準備を始めるのだ。いわば心身の総動員を促すものが目標(めじるし)なのである。