海辺の町で(474) 10/15 土
土曜日の秋晴れといふ宝物
土曜日の秋晴れといふ宝物
午前中は曇り空のなか生暖かい風が吹いていて、春に向かう季節のようでした。もわもわ〜。
夕方に小さなお散歩をしました。
夕方になっても暖かくて、半ズボンや半袖姿の子どもたちが、あちらこちらでワーワーと駆け回っていました。
住宅街の通りはあまりクルマが走らないためか、道路も公園も遊び放題。
木犀の香がおしえてくれる何か
夕方の暖かい風に乗って金木犀がふわりふわりと香っていました。
金木犀の香りに、そうだそうだと思い出して、セブンイレブンで「稲花」を買い、これでひとまず安心です^^。
林檎パイずーっと見ていたくなる日
お日さまお休み中で、グレイッシュな空がひんやりと部屋を覆っています。
でも、芯が冷たくなるような寒さにはまだ遠くて、ほのひんやりな空気が、何かにじっくり取り組むのにちょうどいいよと言っているような一日でした。
それで、12月から使い始める予定の来年の手帳を整えました。12月以降の予定を書いたり、恒例事項を書き写したり。あれこれカキカキ。
それから、Kindleの次作の大まかな構成や段取りなどを考えました。あれこれネリネリ。
そんなじっくりの日のおやつに、今年初めてのアップルパイをいただきました。
〈浅野屋〉さんのアップルパイ。オーブンで温めて、おいひーでした。
*
「ピカソとその時代」は、印象に残る絵画がとても多くて、いまもまだじわんと頭から離れない絵がいくつかあります。
そのうちの一つが、パウル・クレーの「知ること、沈黙すること、やり過ごすこと」です。
沈黙てふ言葉の溢る秋深む
▲パウル・クレー「知ること、沈黙すること、やり過ごすこと」(油彩転写素描・水彩、厚紙に貼った紙)1921年
クレーの作品は色の組み合わせがきれいだなぁと思っていたのですが、この絵のぼんやり感がなんとも気になり、タイトルを見て、うひゃーとなりました。
「知ること、沈黙すること、やり過ごすこと」。
なぜにこのようなタイトルになさったのかと思いながら、でもなんだかとても大切なことのように思えて、忘れられない作品の一つになりました。
秋時雨子らは構わずぺちゃくちゃと
午後のお茶に、〈EKiSTA〉さんに行ってきました。
降るでもなく止むでもなく、さわさわと雨が降るなかの散歩がとても気持ちよかったです。
ちょうど小学生の下校時間だったようで、あちらこちらで、小さな傘のおしゃべりタイムになっていました^^。ぺちゃくちゃ。
〈EKiSTA〉は、ちょうどお客さんの途切れたときだったようで、きょうはカウンターで市場さんとマスターとゆっくりおしゃべりしながら、美味しいコーヒーをいただきました。こちらもぺちゃくちゃ^^。
深煎りのコーヒーをいただいたあとに、マスターが浅煎りのコーヒーを淹れてくれました。花のような香りがふわりと立って、浅煎りもちゃんと淹れると美味しいなぁとあらためて感じました。
秋雨や珈琲の香を〈EKiSTA〉へ
ゆく秋やマチス切り絵へ素朴へと
▲マティス「パリ、ベルクグリューン画廊の展覧会のためのポスター図案」(切り絵・画用紙)1952年
「ピカソとその時代(ベルリン国立ベルクグリューン美術館展)」〈国立西洋美術館〉は開幕したばかりで、ほとんど予備知識のないまま出かけたのが、かえってよかったなぁと感じました。
展示室に入っていきなりマティスのポスター図案が目に飛び込み、うひゃーと嬉しびっくりでした。
そして丸々一部屋マティスの部屋があり、しみじみ嬉しみでした。マティスに会うのはとても久しぶりです。
ピカソは初めて観る絵がたくさんありました。
何人かの画家が、それぞれの個性で描いたと言ってもおかしくないような、さまざまなタッチの絵があり圧倒されます。
ブロンズ像も数点展示があり、贅沢三昧の美術展でした。
ゆく秋や捨てられピカソまで一年
▲ピカソ「鶴」(着彩されたブロンズ)1952年
常設展でモネにもゆっくりと再会して夢見心地の時間を過ごしたあと、〈藝大アートプラザ〉敷地内のキッチンカー〈NoM cafe〉のチャイでひと息整えました。
きょうは思ったよりも涼しくて、スパイスの効いた甘くて熱いチャイが、これからの冬の楽しみを思わせてくれるようでした。
ゆく秋や美の大変を熱きチャイ
夕焼けに芒染まれば遠き日に
朝から湿度の高い南風がもわんもわんと吹いていて、バリ島の海岸を思い出しました。
夕方になって気温が下がってきて、湿った夜気が柔らかく気持ちよいです。やっぱり南の島にいるようです。
日中は日が差したり、雨が降ったりと、忙しい空模様でした。
そんな一日の締めくくりの夕焼け空。ほんの一瞬のご褒美のような時間でした。
草の実の雨も日照りもすまし顔
お昼間のポカポカ日差しはいつの間にかどこかに隠れていて、気がつけば雨が降っていました。しとしと。
きょうは、編み物から編集作業へと頭と手を切り替えて、Kindleの試作ページを作っていました。
でも暗くなってきましたので、今夜はこのへんで切り上げてビールを一杯。久しぶりに瓶詰めのサルサソースを開けました。
たまのをのもみじ静かに変はりゆく
日差しがなかったためか、部屋のなかはきのうの冷や冷やした空気が少し残っているような感じで、外の方がほの暖かさを感じる日でした。
夕方に、商店街までお散歩しました。少し湿度のある空気が柔らかく体を包んでくれているようで、とても気持ちのよい夕方でした。
紅葉にはまだまだで、草も葉っぱも元気よく青々としています。
一枚だけ赤い葉っぱをつけた木を見つけました。
*
十三夜。全体に曇り空で、ときおりぼわんと大きなお月さまが雲の下に浮かび上がってはまたすぐに隠れてと、控えめなお月見日和になっています。
夜遅くに。さーっと雲が流れて大きなお月さまが表れました。お月さまの左上にポチッと光っているのは木星です。
なべ底を磨いてゐたり秋時雨
きょうも寒かったですねぇ!
こちらはしゃばしゃばしゃばと、終日雨が降っています。
深まる秋を経て冬に向かう途中の、鼻の奥にツンと来るような冷たい匂いをふと感じた瞬間に、冬の楽しみがいくつも思い浮かんで、冬もいいなぁと感じるのが毎年のことですが、今年はそんな楽しみをブインとかっ飛ばして、いきなり寒くなってしまいましたね。。
でも寒くなったおかげで、冬のご馳走をいろいろ思い出しています。
夕べは、とても久しぶりにトマトのシチュを作りました。サンフランシスコの空港で食べたマンハッタンクラムチャウダー風です。
ブランチにマカロニを入れていただきました。ひよこ豆も入っていてほくほくです。
朝寒を少しうれしくミルクティ
終日雨が降っていて、いきなり寒くなりました。すでにあの暑さが恋しいほどの寒さでした。
先日セブンイレブンでホカロンを売っているのを見て、まだ早いよねーと思った自分をたしなめてやりたいです。買っておけばよかった。
寒い朝。ミルクティで温まって一日をスタートしました。
午後から美容院〈WISH〉に行き、冬仕様ショートスタイルにしていただきました。
秋風と近道をして神社まで
予報通りに夕方から急に冷え込んできました。しとしとと秋の雨が降っていてひやんひやんしています。
朝から風も唸りをあげていて、冬に向かう初めの日になりました。ゴォゴォ。
きのう少しヘタリかけてしまい、こりゃいかんと朝ごはんをしっかりいただき、そのあとは10月、11月、12月の〈写真&句のカレンダー〉を作りました。
スーザンさんとタカさんへの小さなおみやげにできればと思っています。
写真を選んだり手を動かしたりしているうちに、ヘタリがどこかに行ってくれたようです。
豆餅の焼けてふくらむ部屋の秋
涼しいようなじわんと暑いような、居る場所によって体感が違う一日でした。
母から豆餅が届きました。
母の家に届く郵便を転送してもらっているのですが、キャンディやお茶や干し椎茸など、いつも何かしらのおまけが入っています。
転送してもらう郵便物によっては、おまけの方が主役のような感じです。
今朝はずしりと重たい郵便が届き、開封してみましたら豆餅が入っていました😀。豆餅大好き。
さっそく網で焼いて、お昼にいただきました。子どものころに祖母が火鉢で焼いてくれたことを思い出しました。
刈り草の匂ひも淡し金木犀
今年の秋はなかなか暑さが残りますね。
夕方の、暑さが収まってきたころを見計らって〈EKiSTA〉さんまでコーヒーを飲みに行ってきました。
たっぷりの秋の日差しが気持ちよいですが、西に向かって歩いているとめっちゃ眩しいです。
きょうはソフトクリームもいただきました😊。おいひーでした。
帰り道。金木犀の香りに、草を刈った匂いや火燃しの匂いが溶け込んでいい匂いがしました。
帰路の夜を抱きかかへてよ木犀香
ハロウィンはもうひと月ねかぼちゃ菓子
久しぶりに、長袖だとちょっと暑いかなぁと感じる一日でした。
日差しがたっぷりと出ていたので、折りよく届いた掛け布団(〈ほぼ日〉の「ねむれないくまのためのくまもとろけるふとん」)を干すなどしました。
今年はなぜかハロウィン気分が盛り上がっていて、お茶の時間はカボチャのクッキーをいただきました。先日の〈ぽっとりぃ〉に出店していたベーグル屋さん〈Kommizlb〉さんのクッキーです。
イラストレーターで10月のハロウィンアイコンも作ってみました。
ハロウィンのカボチャ三角だらけなぜ
これでパンプキンエールがあれば最高ですが、それは来年のお楽しみにして、今夜は「TOKYO BLACK」をいただこうと思います。