ポートランド気分 3/28 木
春風の薄闇抱く匂ひかな
春風の薄闇抱く匂ひかな
夕方になって近所を歩く。
薄闇に桜の花が散り、紫陽花の新芽が顔を出している。
久しぶりに歩いた道に小さな画廊がオープンしていた。
一年ぶりのカフェはいつものように営業中。
何でもない風景のどうということもない時間に、
ポートランドの夕刻が重なる。
思ったようにやるのがいいんだよと、
ポートランドの風が吹いていた。
花未だ心忙しき日々のゆく
バスク地方の美食の町、
サン・セバスチャンで親しまれているという
バスクチーズケーキをいただきました。
薫り高いコーヒーといただくか、
熱い紅茶と合わせるか、
日本茶とも相性が良さそうだけれど。
今夜は赤ワインで。
桜の季節の始まりに。
雪解けや白きものみな透き通り
空気の芯に春の暖を感じてほっとしたのも束の間に、
朝から冷たい雨。
ぶり返しの寒さは体に堪えますね。
食卓だけでも春気分にして、
きょうをスタート。
余寒にも膨らむものはありにけり
空気が温んできたなぁと思っていたら、
いつもの木に花がついていた。
いつも真っ先に春を告げるように花を咲かせる。
遠目に見ると桜のような、
でも、桃のようにも思えるし。
写真を撮っていたら、
桜ですかね? いやぁ、桃じゃないですかね?と、
後ろでおしゃべりが始まっていた。
福は内声だんだんと高くなり
子どものころは、
父が会社から帰ってくるのを待って、
家族全員で豆まきをした。
ふだんは恥ずかしがりな父が、
このときは「鬼は外」「福は内」と声を張っていた。
明日からの春のために、
今年も小声で豆を撒きました。