「Amazonチームはあなたのアカウントの状態が異常であることを発見しました」 「会費のお支払いに使用できる有効なクレジットカードがアカウントに登録されていません」
こんなメールが毎日届くようになった。いつもお世話になっているアマゾンだから、見過ごしにはできない。それにコトは喫緊の事態を告げている。
で、送信者の〈Amazon〉を右クリックすると、「ghhm○§△dsxa@amazon.co.jp」みたいな、アヤシいアドレスである。やっぱりね、そんな気がしていた、ような気がする。
アヤシいメールアドレスは、そのうちに「accountーupdate@amazon.co.jp」になった。あんまりアヤシくない、そういうアヤシいメールに変身していた。
アヤシいメールはAppleの顔をしてくることもある。三井住友銀行の顔をしてきたこともあった。こんなことがいつまで続くのだろうか。
いつまでも、続くのである。たぶん、だけど。
陽あれば陰あり、プラスがあればマイナスがある。正常があればそこに巣食う悪意がある。それが世間だからねえ。
悪意を、社会的、システム的に排除することはできる、かも知れない。けれどもそれは一時のことで、悪意は姿を変え、変異した悪意として、またまた登場する。
世の中には、法や秩序や善意や正義に比例して、無法や掟破りや悪意や不正も出現する。ぼくらはいつも、悪意の隣で生きている。昔からそうだった。
偽メールも、オレオレ詐欺も、目に余れば社会が駆除に乗り出すが、結局は抹殺できないウィルスのようなものだ。抹殺できないとなれば、どこまでもウィルスと暮らす覚悟を決めた方がよい。
大騒ぎする必要はない。手洗い、うがい、マスク、これで感染のかなりを防げる。添付ファイル、ボタンを不用意に開けない、認証を面倒にする、これだけで感染をかなり防げる。電話でお金の話をされたら、一旦電話を置いて知り合いに話す。これだけでも被害が防げる。
カンタンなことばかりだ。初めにちょっと気合いを入れればよい。そうして、どこまでもウィルスと暮らし、どこまでもウイルスと関わらない自分であればよい。
2020/12/5 NozomN